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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼外来魚駆除活動その3

2013年07月01日
仙台
伊豆沼で行われている外来魚オオクチバス、ブルーギルの産卵の季節が終わろうとしています。6月30日、人工産卵床を用いてのシーズンの終了、産卵床の回収と、アイカゴでブルーギルの捕獲、稚魚掬いなどを行いました。

6月2日には、稚魚の形はオオクチバスとは思えないほどでしたが、6月末ともなると3㎝~6㎝の大きさに成長し、餌となる魚をどれだけ沢山食べたかで、今年誕生しても成長に差が出てきます。それでもどんなに小さくとも、しっかりオオクチバスの姿です。

写真左の2枚は、バスバスターズの定置網2箇所で捕獲したもので、ほぼオオクチバスです。
写真右の2枚は、漁師の方が仕掛けた網で捕れたモツゴ(婚姻色)、タモロコ、テナガエビなどです。少しはオオクチバスが入っていますが、ほぼ在来魚です。この写真が物語るのは、駆除活動の成果が見え始め、場所によっては在来魚の復活を感じられるようになったということです。伊豆沼の近所のお店にも、「伊豆沼産の小魚のから揚げ」が並ぶようになりました。(甘辛いたれをからめた、から揚げでとてもおいしかったです。)



150基の人工産卵床を回収、その内2基でブルーギルの産卵と仔魚を確認しました。アイカゴでも数匹捕獲できました。

人工産卵床の回収時の問題は、このオオマリコケムシでした。産卵床にへばりつき、取り外したものの処理はまだ確立していません。今後、大きな問題にならなければいいのですが・・・・・。
バスバスターズに参加するようになって5年、伊豆沼の小魚を食べられるようになるとは思っていませんでしたので、地道な活動、継続は力なりです。

皆さん、お疲れ様でした。