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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蕪栗沼クリーン作戦

2014年11月05日
仙台
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
宮城県北部にある3つラムサール登録湿地「伊豆沼・内沼」、蕪栗沼・周辺水田」、「化女沼」には続々とガン類、ハクチョウ類が集まってきています。
この季節、毎年恒例となりました蕪栗沼クリーン作戦が10月31日に行われたので、参加してきました。

大崎市田尻観光協会では、毎年ガン類が渡ってくるこの季節に、蕪栗沼に通じる道路沿いのゴミ拾いをしています。参加協力しているのは、地元住民の方々、宮城県・大崎市の職員の方々、2012年にユネスコスクールに加盟した大崎市立大貫小学校の皆さんは授業の一環で参加協力しています。勿論、仙台自然保護官事務所も協力しました。

ゴミ拾いをする道路沿いの田んぼには、多くのマガンが集まっています。

クリーン作戦を行う場所やそれぞれの担当の説明を受けて作業開始です。


みんなのゴミ袋は、次から次といっぱいになります。口々に「昨年より多いのでは?」、「大貫小学校みんなが注意を呼びかけた看板を見ていないのか!」そんな声がする中、みんな一生懸命に拾い集めました。


その結果のゴミの山です。古いタイヤ、空き缶、ペットボトル、家庭ごみ、オムツ、テレビ、農業用ビニールなど様々なものがありました。

毎年、作戦に参加する皆さんの気持ちは、「今年こそ、ゴミが無ければ、少なければ!」と願っていたはずです。
大貫小学校のみなさんも、ゴミを集めながら、残念な思いだったことを察します。

ひとりひとりが、道端に捨てないこと、絶対に自分くらいはと思わないことです。

「いつかきっと!」そんな願いを抱きながら、今年のクリーン作戦は終了しました。

後付けになりますが、12月6日に宮城県大崎市で開催される生物多様性地域セミナー in 大崎の開催についてご紹介します。

本セミナーは、地域における生物多様性の認識の向上、多様なセクター間の連携促進を図るため開催しています。

午前の部では、地球いきもの応援団の一人である大桃美代子さんの講演、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と大崎市マスコットキャラクター「パタ崎さん」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」を、午後の部では、田んぼと生物とのかかわりを学びながら生物多様性の保全のためにできることを考える子どもワークショップを行います。

なお、午前の部は「第3回生物の多様性を育む農業国際会議」と合同のプログラムとなります。

詳しくは、下記のURLをご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/pre_2014/0917a.html