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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

鳥獣保護区は子育てに大忙し!

2012年06月18日
仙台
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
梅雨入りしてから、肌寒い日や暑い日とコロコロ日替わりで体調が天候になじめない日々続いております。
こんな日々は、私たち人間だけではなく、野鳥たちにとっても大変だと思います。

私が担当している国指定鳥獣保護区を巡視していると、あちこちから親鳥の神経質な警戒の声や、優しくヒナに安全を伝える声が聞こえてきます。



伊豆沼では、水田でケリがヒナに寄り添い社会科実習中、ここでは3羽のヒナが孵り、2羽は親から離れたところで探検、写真の1羽は恐る恐る親と行動を共にしていました。


こちらは仙台海浜、トビが抱卵中、撮影から2日後ヒナが孵り、巣からヒナの姿が見えた時はホッとしました。雨の日の親は卵が冷えないようにずーっと、ジーッと保温していました。これからは餌を絶やさず運ばなければならないので、雄雌が交替で頑張っていくことでしょう。


仙台海浜のコチドリ、私たちの姿を見つけると、近づいて気を引こうとしています。そんな時はできるだけ遠回りして、コチドリのストレスにならないように心掛けています。きっと、すぐそこに巣があるのでしょう。

こちらはコヨシキリ、巣に入る前に必ず警戒してさえずり、藪の中に姿を消します。さえずりすぎるので私たちにその存在がばれてしまいます。オオヨシキリやヒバリも、大声張り上げ、縄張り宣言。

震災を乗り越え、何処も子育て中の野鳥たちが沢山います。無事に巣立つ日を願い、温かい目で見守っていきましょう。