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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蕪栗沼で環境体験学習

2013年06月05日
仙台
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
まずは、裏磐梯自然保護官事務所のアクティブレンジャーに6月から新たなメンバーが加わりましたので紹介いたします。渡部のり子さんです。レンジャー服姿で今日から、裏磐梯のフィールドを巡視中です。どうぞ、皆さん、見かけましたら声を掛けてくださいね。



6月4日、国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区で大崎市田尻中学校1年生の皆さん104名が「ラムサール条約」「蕪栗沼の植物、水生生物、鳥、歴史」について学びにやってきました。対応したのは、大崎市役所の三宅さん(鳥)、鈴木さん(水生生物)、蕪栗ぬまっこくらぶの戸島さん(歴史)、そして鎌田はラムサール条約、植物を担当しました。私の担当した部分について報告します。

テーマごとに分かれて勉強するのですが、植物を選んだのは16名、事前にもらった質問には、植物の種類、めずらしい草花、植物と鳥の関係などでした。質問に答えるよりまずは、蕪栗沼を実際に見てみることが大事!自分たちで調べてみることがたいせつです。

蕪栗沼の貴重な植物を紹介しました。写真上はチョウジソウ(準絶滅危惧種)、写真下はマイヅルテンナンショウ(絶滅危惧種Ⅱ類)

「めずらしい植物はなに?」「貴重な植物はなに?」といった質問に応えられる植物もタイミングよく観察することができました。

シロネ食草とするオオルリハムシも、セットで観察、植物と昆虫の関係を伝えました。

蕪栗沼白鳥地区のヨシ原、ここではオオヨシキリがあちらこちらから営巣中ですが、ここでも鳥と植物の関係が見えてきます。学校で疑問に思ったことが、蕪栗沼現地を観察すると、答えがそこにあるそんな環境体験学習となりました。
蕪栗沼の環境は、田尻中学校の1年生にとってどんなふうに映っただろうか、まとめが楽しみです。