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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

6月の出会い

2011年06月17日
仙台
仙台の空は、梅雨を思わせる薄暗い曇、どよ~んとしています。
今日は伊豆沼の巡視での出会いを報告します。

巡視に出かけるときいつも、密かに今日は何か出会いがあるかなと期待しています。その期待は何故かいつも叶っているような気がします。

秋田自然保護官事務所の足利さんの報告にもでてきましたが、「鳥獣保護区管理員」のみなさんの毎月の報告や過去の報告書も私にとっても大切な情報です。

その中でも、6月の過去の報告書に毎年のように「アジサシ」が伊豆沼で確認されています。今年の巡視はいつもより回数が少ない私にとっては、出会いの機会がそれだけ少なくなっているのですが、運がいいのか、出会うことができました。

白い紙飛行機のように旋回し降り立ちました。やった~!アジサシ!伊豆沼での野鳥確認の種がまたひとつ増えたのです、私の野帳に書き加えました。


こちらはカヤツリグサ科のオニナルコスゲです。伊豆沼・内沼でもどこにでもあるわけではないようですが、カヤツリグサ科の植物が気になり、カサスゲでもないし、なんだろ?と調べて「オニナルコスゲ」に行き当たりました。調べて答えが出るとうれしいものです。


今度は、チョウです。「オニナルコスゲ」のお陰で出会いました。「ギンイチモンジセセリ」、このチョウは、ヨシ、ススキなどの生える萱場を好むのですが、どこの萱場にでもいる訳ではありません。前任の三宅さんは化女沼で撮影していたので、いつか私も出会えるだろうと思っていたチョウでした。
この出会いは、野鳥、植物、昆虫と伊豆沼の環境の豊かさを物語る一端です。
次回はどんな出会いが待っているのでしょうか?