東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

チュウサギの舞う伊豆沼

2011年09月15日
仙台
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
この頃、鳥仲間たちの中で話題になっているのは、「今年のマガン初日はいつごろ?」となります。毎年のことなのですが、ワクワクしながら初日を待っています。私の予想は、伊豆沼で21日、蕪栗沼は翌22日かな?
何の根拠もないのですが、これから報告するチュウサギの大きな群れが伊豆沼に訪れた後にいつもマガンが飛来しているので・・・・・。

と言うことで、マガンを待っている伊豆沼の現在をお伝えします。ハスの残花も極わずかになり、伊豆沼、内沼の湖面には沢山の蜂巣を思わせるハスの実が頭を垂れています。沼の周囲に広がる黄金色の田んぼでも「頭を垂れる稲穂かな」といった具合です。




チュウサギです。決して稲穂を物色しているのではありません。イナゴやバッタを探しているのかな?次から次と田んぼを移動しています。

水路でも見かけました。奥の方がダイサギ、手前がチュウサギ大きさの違いこれでわかるかな?
チュウサギはこの日は、水面のハスの葉の上、田んぼ、水路、上空とあちこちで246羽を確認しました。
水面にいるのはコガモ、私にとってのこの秋初確認のカモです。

灰色の空に舞うチュウサギを見ていたら、高麗青磁の焼き物に描かれている白鷺を思い出しました。焼き物に描かれる身近な鳥のひとつと考えられますよね。
ようやく、水鳥賑わう季節が帰ってきました。
きっと、次回伊豆沼の報告では、いつマガンが飛来したという報告ができると思います。