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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏の鳥獣保護区 制札点検

2023年07月21日
仙台 鎌田 和子
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
毎年夏のシーズンは担当している鳥獣保護区の境界の目印や特別保護地区を示す制札を点検しています。汚れや破損、夏草に覆われていないかなどを確認しています。
 
 
蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区の場合
33本ある制札の内草にうもれてしまう、鳥の糞の汚れが特にひどい制札があります。
赤い角柱の制札が草に覆われています
赤い角柱の制札が草に覆われています。主な植物はヨモギやヤマグワ、クズ、イネ科の植物等でした。
制札のお掃除道具
草を刈った後は、秘密道具でお掃除です。水の入ったバケツ、ブラシ、黄色い道具はコードレスの高圧洗浄機、鳥の糞やコケ等を除去します。
鳥の糞で汚れた制札
鳥の糞で汚れた制札は、カラスやトビが止まり木にしているみたいです。何となくいつもよりきれいと思ったら、数日前にこの周辺は大雨でした。雨でも落ちないしつこい糞の汚れが確認できます。
鳥の糞で汚れた制札を高圧洗浄
鳥の糞めがけて高圧洗浄です。ミルミル落ちます。ホーロー版と標柱の隙間からも汚れが飛び出してきました。気持ちよくスッキリしました。
すっかりきれいになった制札
鳥の糞等を落とし、すっかりきれいになりました。根元の草も刈りました。
鳥の糞で汚れた制札の根元
根元の草を刈って気が付いたことは、草刈りの必要な制札の周辺には、必ずと言っていいほどヤマグワが生えています。これは、カラスの止まり木として大活躍し、その結果、糞の中の種子から発芽しているようです。
化女沼鳥獣保護区の場合
こちらは、笹やヨシなどの高い草丈の植物に隠れてしまう制札があります。
赤い制札を覆う夏草
地上部2mある制札ですが、ほとんど草に覆われています。2週間前に確認した時はこれほどではなかったので、梅雨の恵ですくすく成長したみたいです。
強い味方の源関専門官
この日は源関専門官と制札点検です。制札の周辺の草刈りは草刈鎌と剪定ばさみです。二人での草刈りははかどります。
強い味方の源関専門官2
鳥獣保護区区域図の周りもチョキチョキ、丁寧に源関専門官が作業しています。
鳥獣保護区区域図の周りはスッキリ
鳥獣保護区区域図の周りはスッキリしました。私たちが制札の点検中、鳥獣保護区内の環境教育ゾーンの草刈りをNPO法人エコパル化女沼の皆さんがせっせと電動草刈機で行っていました。皆さんお疲れ様です。
まだ、まだ、点検しなければならない制札が沢山あります。秋に渡ってくる野鳥達のためにこれからも、鳥獣保護区の制札点検は続きます。