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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

行き合いの空

2009年09月01日
仙台
今日は、蒲生干潟の巡視に行ってきました。台風接近前日、当然ですがサーファーの人々の姿はありません。こんな時こそ野鳥の集う日となります。8月最後の日はどんな鳥がいるのか気になりましす。


河口のウミネコやカモメたち、嵐の前の静けさという感じでした。

雨は降っていましたが意外にも風はなく、予想通り鳥が集まっていました。河口付近にはウミネコやカモメが200羽位、干潟の方にはカルガモ50羽、そして目当ての鳥たちが来ていました。4月5月に見て以来の旅鳥です。


画面中央に、シルエットだけですがホウロクシギが、ほかにもキアシシギ、オオソリハシシギ、ダイゼンが来ていました。ホウロクシギは特に嘴が長く反っていますので、遠くからでもわかります。その長い嘴を器用にゴカイやカニの巣穴にスーッと差し込み餌を食べていました。

雨の中、今日は望遠レンズは持ってこれなかったので、せめてもう少し近づきたいと思い、近づきはじめた時でした。シギやカモメが一斉に警戒態勢に!


何が起きたかと見上げると、オオタカが突然現れ、今まで観察していた鳥たちは散り散りに飛んでしまい、この日の観察は終了です。


気象学的には、暑気と涼気が行き交い、鳥の世界も夏鳥と旅鳥や冬鳥と交差する季節となりました。旅鳥のシギ、子育てを終えたツバメはいつ南に旅立つ日が来るのか、台風は何か迷鳥を連れてくるかもとこれからも目が離せない日々が続きます。