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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

セイタカシギがいっぱい

2013年05月01日
仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。
仙台海浜鳥獣保護区にある向洋緑地公園駐車場の一部が4月26日に開放されましたのでお知らせいたします。

震災で大きくひび割れたり、海岸への道が崩れて約2年立ち入り禁止になっていた向洋緑地公園駐車場が舗装や海岸への階段等の修理を終え、利用できるようになったことから、ここに震災後間もなくに設置した国指定仙台海浜鳥獣保護区区域図の清掃をしてきました。

2年分の汚れを遠矢自然保護官とともに清掃、アクリル板と枠の間から双葉が出ているのを発見、それだけ人目に付かず、誰にも見られない区域図でした。
ゴシゴシ!ゴシゴシ!


キラリ~ン!きれいになった区域図。これから多くの人々が蒲生海岸、干潟を利用する際にこの区域図を見ていただければ、ここ蒲生干潟が震災前同様に特別保護地区であり、多くの野鳥たちの重要な生活の場であることは変わりありません。


4月になってから、蒲生干潟周辺では、セイタカシギが滞在しています。4月24日には8羽を確認しました。集合写真は撮れていませんが、広範囲にいました。(写真は、おもてに2羽、柵の陰に1羽がいます。)この春、、青森県六ヶ所村尾駮沼、宮城県大崎市蕪栗沼で、「珍鳥飛来!」と新聞記事になっています。1羽、2羽を確認することはあっても、8羽、10羽観察することはありませんでしたので、この春はセイタカシギの「当り」なのでしょうか?

これからGWの後半に入り、そして「愛鳥週間」とバードウォッチングの機会が増える季節です。どうぞ、野鳥のストレスにならないように、マナーを守って観察してくださいね。