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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼・内沼に外来魚放流禁止の看板を設置

2022年08月29日
仙台
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
7月の大雨直後には、伊豆沼・内沼の水位が2mも上昇しましたが、平常時の水位に戻ったので8月10日に外来魚放流禁止の看板を設置し、8月18日には、報道の方向けに説明を行いました。
詳しくは東北地方環境事務所野生生物課のお知らせをご覧ください。
https://tohoku.env.go.jp/to_2022/page_00008.html
密放流禁止の看板
看板の右側に菅野自然保護官、伊豆沼・内沼環境保全財団の藤本研究員、鎌田AR
宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団の藤本研究員からゼニタナゴや外来魚防除等の取り組みの成果の説明をしていただきました。
ゼニタナゴ
復活したゼニタナゴ
これまでの取組
これまでの取り組み
思えば、実に18年かけて、オオクチバスやブルーギルの駆除、防除を進めてきました。その中で、外来魚が減少していく様子を懐かしい写真で紹介したいと思います。
平成21年に宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団で電気ショッカーボートを導入し、デモンストレーションを行った当時の写真です。大きなブラックバスが電気ショックで水面に失神状態で浮いてきて、成魚を捕らえる効果が確認されました。
電気ショッカー
電気ショッカーボート
ブラックバス
捕れたブラックバス
平成25年度の定置網で確認されたブラックバスの幼魚です。写真を見る限り、ほとんど在来魚が見当たりません。まだまだ、頑張らなければなりませんでした。
ブラックバス幼魚
ブラックバスの幼魚
平成30年度の定置網では、在来魚が多く確認されるようになり、ブラックバスの幼魚は少なくなりました。これまでの努力が実り始めてきました。
在来魚
在来魚が増えました
平成31年度のバスバスターズでの様子です。高校生たちが先生と一緒に参加し、人工産卵床に産み付けられた卵や仔魚を確認しています。ボランティア活動も成長してきています。
高校生が参加
高校生参加
令和2年には外来魚のブラックバスの影響で20年間確認されていなかった絶滅危惧種のゼニタナゴの稚魚の群れや産卵行動が宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団によって確認されました。
 
これまで環境省だけでなく地元NPOや、宮城県や、伊豆沼・内沼環境保全財団、ボランティアの方々など多くの皆さんが取り組んできたことにより、現在、オオクチバスやブルーギルを低密度状態におさえることができるまでになりました。
 
だからこそ、これまでの取り組みが無にならないために今回、外来魚放流禁止の看板を4ヶ所に設置し、監視カメラも設置したところです。この看板は、取り組んできた延べ数千人の努力の目で見張ります。