アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
みちのく潮風トレイル 宮城県女川町ルート候補地踏査 その2
2014年05月22日
仙台
恵みの雨で仙台の緑がさらに鮮やかになってきました。
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、5月8日に行ってきました女川町ルート候補地踏査の石投山をお伝えします。
石巻市雄勝区域と牡鹿郡女川町の境にある標高456.7㍍の山です。
案内してくださるのは、女川町役場の皆さんと、女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。
前回の大六天山が楽だったので、今回も楽なのかなと期待していたのですが、「今日は、前回と違い、藪を歩きますよ。」と言われ覚悟して登り始めました。登り始めがどこなのか説明したいのですが、日蕨から石投山に向かって右側の尾根を歩くルート、登るはずなのに沢に降りたり、登ったり、昔の土塁の跡地など、話題満載の山なのです。
藪を抜けて、新緑の美しい林に出ました。そこは、モミジ林、シカが新緑を愛でながら土浴びをしたらしい跡が見られます(写真下)。どこを歩いていても新緑が美しいのです。
アップダウンのコースで私たちをホッとさせてくれたのは、フチゲオオバキスミレです。こちらでは、キタカミスミレの名で呼ばれています。
また、小さな花束のようなフデリンドウが、励ましてくれているようです。
やっと、石投山の山頂です。みんなで記念撮影!女川ネイチャーガイド協会の方の話では、冬至の日の出は、出島の謎のストーンサークルから昇るのが見られるとか、魅力的なのです。
下りには、火防線コース(写真下)を歩きました。この火防線(かぼうせん)、聞きなれない言葉ですが、山の中の防火帯で、女川町の山は林業が盛んだったそうで、山火事が発生した場合に延焼を防ぐためにあります。これまでの細い山道からすると広々としていて、みんなが並んで歩いても大丈夫な道幅です。火防線が終わると、林道に合流、女川町役場に戻ってきました。「あの山が石投山だよ。」と言われてふり返ると三角の山(写真上)が、山の中腹から登ったのかと思っていたら、しっかり、麓から登っていたことが分かりました。この日歩いた時間は約4時間、出会った植物で印象に残ったことは、クリンソウの群落、キタカミスミレ、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ等です。シカの糞も多く、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ、クリンソウは、もしかしてシカは、私の見た植物は食べない?苦手な植物のようです。そう考えると、大六天山でもヒトリシズカとミミガタテンナンショウが目だっていたのは、多い植物ではなく、残された植物と考えられます。そんなことを考えながら、女川町にも「みちのく潮風トレイル」の風が吹き出しています。どんなコースが選ばれるのか楽しみです。
ご案内くださいました女川町の皆様ありがとうございました。
こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、5月8日に行ってきました女川町ルート候補地踏査の石投山をお伝えします。
石巻市雄勝区域と牡鹿郡女川町の境にある標高456.7㍍の山です。
案内してくださるのは、女川町役場の皆さんと、女川ネイチャーガイド協会の皆さんです。
前回の大六天山が楽だったので、今回も楽なのかなと期待していたのですが、「今日は、前回と違い、藪を歩きますよ。」と言われ覚悟して登り始めました。登り始めがどこなのか説明したいのですが、日蕨から石投山に向かって右側の尾根を歩くルート、登るはずなのに沢に降りたり、登ったり、昔の土塁の跡地など、話題満載の山なのです。
藪を抜けて、新緑の美しい林に出ました。そこは、モミジ林、シカが新緑を愛でながら土浴びをしたらしい跡が見られます(写真下)。どこを歩いていても新緑が美しいのです。
アップダウンのコースで私たちをホッとさせてくれたのは、フチゲオオバキスミレです。こちらでは、キタカミスミレの名で呼ばれています。
また、小さな花束のようなフデリンドウが、励ましてくれているようです。
やっと、石投山の山頂です。みんなで記念撮影!女川ネイチャーガイド協会の方の話では、冬至の日の出は、出島の謎のストーンサークルから昇るのが見られるとか、魅力的なのです。
下りには、火防線コース(写真下)を歩きました。この火防線(かぼうせん)、聞きなれない言葉ですが、山の中の防火帯で、女川町の山は林業が盛んだったそうで、山火事が発生した場合に延焼を防ぐためにあります。これまでの細い山道からすると広々としていて、みんなが並んで歩いても大丈夫な道幅です。火防線が終わると、林道に合流、女川町役場に戻ってきました。「あの山が石投山だよ。」と言われてふり返ると三角の山(写真上)が、山の中腹から登ったのかと思っていたら、しっかり、麓から登っていたことが分かりました。この日歩いた時間は約4時間、出会った植物で印象に残ったことは、クリンソウの群落、キタカミスミレ、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ等です。シカの糞も多く、ヒトリシズカ、ミミガタテンナンショウ、クリンソウは、もしかしてシカは、私の見た植物は食べない?苦手な植物のようです。そう考えると、大六天山でもヒトリシズカとミミガタテンナンショウが目だっていたのは、多い植物ではなく、残された植物と考えられます。そんなことを考えながら、女川町にも「みちのく潮風トレイル」の風が吹き出しています。どんなコースが選ばれるのか楽しみです。
ご案内くださいました女川町の皆様ありがとうございました。