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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼外来魚駆除活動

2013年05月23日
仙台
寒い春からようやく脱出した伊豆沼では、オオヨシキリの囀りが響くようになりました。

今年も、外来魚駆除活動が始まっています。伊豆沼では、電気ショッカーボート、人工産卵床、稚魚掬い、定置網、アイカゴなど外来魚の習性や成長に合わせた駆除方法で駆除を行っています。

今日は、5月19日に行われた駆除活動にバスバスターズの皆さんが協力している様子をお伝えします。

ブルーギルを捕えるためのアイカゴの組み立て作業です。この日、沼に30個のアイカゴを設置しました。



オオクチバスの産卵場所となる人工産卵床を一つ一つ確認する作業をしています。「産卵してるかな?これは大丈夫だね」、「あっ!産卵している。交換お願いします。」声を掛けあい、記録をしていきます。

これがオオクチバスの卵です。人工産卵床の表面だけではなく、中にもびっしり産卵しています。150基の内今回は17基に産卵や、孵化したての仔魚が確認されました。その他にフトイに自然産卵しているものも確認され、まだまだ、駆除は終わらないようです。


定置網も確認!網の中には、今回はオオクチバスやブルーギルは見つかりませんでした。その代りに、タモロコ、モツゴ、テナガエビ、ヌマチチブ、タイリクバラタナゴ、そして写真にあるジュズカケハゼ(上)、トウヨシノボリ(下)などが入っていました。数年前の定置網の中身と比べると、在来魚が多くなっているようです。テナガエビやジュズカケハゼが見られると駆除活動している人々にとっては、復活の象徴のようで、嬉しそうに感じました。

地道な作業ですが、「継続は力なり」いつか、駆除終了宣言を聞きたいものです。
バスバスターズの皆さん、お疲れ様でした。