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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ガサガサ体験

2011年07月13日
仙台
梅雨の明けた蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区白鳥地区です。いつもは、オオヨシキリやアオジの囀りが響いているのですが、7月12日は違い子どもたちの歓声が響きました。

大崎市立古川第一小学校4年生103名の皆さんが総合学習で訪れ、自然に直接触れ、蕪栗沼の魚類や水生昆虫の採集を通して自然環境の豊かさを体験してもらうのが目的です。

今回のガサガサ体験を支援するのは、地元蕪栗沼をよく知っている大崎自然界部、NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ、NPO法人田んぼ、大崎市、そして私たち仙台自然保護官事務所の面々10名です。

私たちが担当したのは蕪栗沼の南側駐車場から直ぐ下に広がる白鳥地区教育ゾーンでガサガサ体験、北側駐車場近くの水路では定置網の仕掛け、大きく2班に分かれて交替で二つを体験します。


駐車場直下の目的地に降りていく子供たち、小さいながらも丸木橋を渡るグループは、怖々、森林Rが手を貸して渡します。

約50人が一斉に網を沼に、ガサガサが始まりました。「あっ!魚が入った」「何にも捕れない」「網の使い方は?」「捕れたけど、触れないからどうしよう」、様々な声が飛び交いました。夢中になって網を水に入れる際、手を草で切ることも、暑過ぎて、ギブアップ!

「捕れたものは何かな?」ふりかえりでは、魚類では、ギンブナ、モツゴ、メダカ、昆虫は、マツモムシ、マイコアカネのヤゴ、幼体のカマキリ、オケラ、そしてほとんどの子供たちが網に入ったのがスジエビ、ヌカエビ、他にはマルタニシ、サカマキガイ、ウシガエルのオタマジャクシ、子どもたちの報告では定置網は、オオクチバス、ウシガエルのオタマジャクシが多数入っていたとのこと、この体験を通して、古川第一小学校4年生はどんな発見があっただろうか?気づきがあっただろうか?

虫や魚に触れるようになったかな? 100人が網を入れてもエビがいっぱい捕れた! 暑いと捕ったいきものがどんどん弱ってしまう。外来生物はどうしてダメなの?
いろんなどうして?を感じてほしい。そしてその先に自然の豊かさや大切さを見つけてほしいですね。また、遊びに来てね!