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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

沼に響く声

2010年06月09日
仙台
田んぼでアマガエルの声が心地よく聞こえてきています。またシュレーゲルアオガエルの卵塊(メレンゲ状)が田んぼに産み付けらてれいるのを見ると、ほっとするのですが、「これはどうしよう!」と思う声の主がいます。

今日は、蕪栗沼に響く声の主、ウシガエルを紹介します。特定外来生物として悪者のレッテルを貼られているのですが、元は食用ガエルとして日本に持ち込まれたのですが、いつしか侵略者としてあちこちに広がっています。

ウシガエルの名前の通り、ウシの鳴き声のような、「ヴォー、ヴォー」と大きな声が鳴り響きます。食欲といえば、小型の哺乳類、野鳥、昆虫、ザリガニ、魚類、爬虫類と何でもOKなのであります。産卵期は5月~9月と水温む季節、卵の大きさはアマガエルやヤマアカガエルの卵より小さく、生む数が6000~4万と日本の在来のカエルの比ではありません。繁殖力抜群、しかも、オタマジャクシもビッグなのであります。(何となく、ケロロ軍曹の話方に・・・)

蕪栗沼で出会ったウシガエルです。大きさは私の見たウシガエルの中では一番の大きさ、大人の男性(大柄な人)の掌サイズ、重さは300g~400gはあるようでした。迷彩服のような模様でカモフラージュし、道路を横切ろうとしていました。その時、私に対して突然、立ち止り次のような姿になったのであります。


解りますか?急にお腹を膨らますとともに腕立て伏せの状態から腕を目いっぱい延ばして、「俺は大きいんだぞ!強いんだぞ!」と言わんばかりに威嚇してきたのです。でも、私に威嚇してもしょうがないと悟ったのか、バフッ、バフッとジャンプしながら草むらに姿を消してしまいました。(生態は貪欲、性格は意外と小心者のようです。)

蕪栗沼は白鳥地区の光景です。写真では、ウシガエルの声は聞こえてきませんが、この沼の周辺ではウシガエルの声が響き渡り、沼の中では、生態系に異変が起こっていることは間違いありません。

サギの餌にでもなればと思うのですが、好んで食べるとは言われません。

侵略を食い止めることができるのだろうか?心配な鳴き声の主であります。
できれば、ウシガエルの声より、野鳥の声が響き渡るほうがいいのであります。