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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

We love 伊豆沼  第61回 伊豆沼・内沼クリーンキャンペーン

2023年03月28日
仙台 鎌田 和子
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
第61回伊豆沼・内沼クリーンキャンペーン清掃活動に参加してきましたので、その様子を報告いたします。
クリーンキャンペーンは約30年前に開始され、当初は春と秋彼岸の2回実施していました。数多くの団体や個人の方々が清掃活動に参加し、年々ゴミの量が減り、年に1回、春彼岸に開催されるようになりました。広い範囲の伊豆沼・内沼を清掃するのですから、活動場所は若柳地区、迫地区、築館地区の3箇所に分けて活動しています。
前回の第60回クリーンキャンペーンは、平成31年3月21日に実施され、984名の参加がありました。ゴミの量は約573㎏、ゴミの種類は、ビン、缶、ペットボトル、古タイヤ等でした。
新型コロナの影響をうけて、第61回は令和5年3月21日の開催となり、4年分のゴミ拾いとなり、みんな気合が入っていました。参加者は665名、ゴミの量は530㎏、ゴミの種類はビン、缶、ペットボトル、古タイヤ、自転車、テレビ等が回収されました。
クリーンキャンペーン参加者の皆さん
こんなに人が集まるのは久しぶりです。開会式では、参加される団体ごとに紹介されました。もちろん、東北地方環境事務所も紹介されました。
伊豆沼・内沼クリーンキャンペーン開会式の様子
伊豆沼・内沼クリーンキャンペーン実行委員会委員長、栗原市長からのご挨拶、事務局からはそれぞれの団体、個人の皆さまのゴミ拾い担当区域や諸注意があり、ゴミ拾い開始です。
栗原市ご当地ヒーローの皆さんも参加
栗原市ご当地ヒーローのクリハライザーの皆さんも毎回参加しています。分担された場所に移動して、これからゴミ拾いです。
伊豆沼の畔の一部では笹が刈り掃いされ見通し良好です。
私たちの担当した場所は若柳地区伊豆沼の畔で、笹が刈り掃いされて見通しが良好です。菅野専門官がゴミを拾っています。ゴミは少な目に感じました。 その後、沼の岸まで降りると、ペットボトルや壊れた網等、渡されたゴミ袋4枚分がいっぱいになりました。
4年ぶりのゴミ拾い活動だったので、大人も小中学生の皆さんも楽しみに待っていたイベントだったと思います。参加団体の皆さんはそれぞれのユニフォームを着用して参加されたり、小中学生の元気な声も響き渡り、皆さんが楽しみながら地域貢献をしていました。
昨年度は直前まで準備を進めていてチラシもでき、申し込みも始まった矢先に、再びの新型コロナウイルスの流行により、実行委員会も苦渋の選択で断念したことを思い出しました。
4年ぶりでしたが、ゴミの量は思ったより少なかったかもしれません。常にきれいにしているから、捨てにくい環境になりつつあるのかなと思いました。
昨年は記録的な水害が伊豆沼・内沼を襲いました。夏の「伊豆沼・内沼はすまつり」が中止となり、ハスが枯れてレンコンが育たず、ハクチョウ類の飛来が、例年になく少なくなりました。自然の影響力は私たち人間には太刀打ちできません。
私たち人間でなければできないことに、今回のようなクリーンキャンペーンに参加して、「ゴミ拾いをする」ことがあります。一人でもゴミ拾いはできますが、伊豆沼・内沼では栗原市・登米市の行政の垣根を越えて、多くの方々が参加し、企業の協力により拾ったゴミが処理される今回の活動は地域が培ってきた宝の一つだと思います。
We love 伊豆沼