アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、十和田八幡平、三陸復興、磐梯朝日国立公園があります。
海浜植物が見ごろを迎えた仙台海浜
2022年05月30日
仙台
東北地方環境事務所
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
5月に着任した菅野康祐自然保護官と国指定仙台海浜鳥獣保護区の巡視をしてきました。
ハマナスやハマエンドウ、ハマニガナ、ハマヒルガオなどの海浜植物の花の見ごろを迎えています。
震災から11年が過ぎ、津波を耐え抜いたハマナスが浜を彩っています。この季節の砂浜では、シロチドリやコチドリ、コアジサシの繁殖の季節でもあります。守りたいものがたくさんある海岸ですから、訪れる皆さまには、優しい気持ちで見守っていただきたいと願っています。
こちらは、井土浦の貞山運河越しに見えた紫の鮮やかな群落はハマエンドウです。
ハマエンドウのお花見をしていたのは、私たちだけではありませんでした。キツネです。本当は花見ではなく、井土浦の干潟でカニでも探していたのかな。
井土浦の藤塚地区にある避難の丘から干潟の様子を見ていたら、重い荷物を背負ってしっかりとした足取りのハイカーさんを発見、思わず声をかけてみました。
北は八戸から「みちのく潮風トレイル」ルートをスルーハイカーとして歩いている方でした。この日は、名取市閖上のトレイルセンターに宿泊して南のゴール、福島県松川浦を目指しているそうです。あともう少しです。ファイト!仙台海浜鳥獣保護区の中のトレイルルートですが、今回はじめて、スルーハイカーさんに出会いました。
今年度も、仙台自然保護官事務所管轄の鳥獣保護区の自然情報などをお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。