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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

マガン飛来

2009年09月29日
仙台
待ちに待った季節がやってきました。
今季の伊豆沼で、数羽のマガンが飛来確認されたのは9月17日のことでした。シルバーウィークが過ぎ、あっという間に1,000羽を数えることができ、その時は、ちょっとびっくりしたのですが、昨日はさらにびっくり、何と沼に降り立ったマガンは5,000羽を超し、周辺の稲刈りの終えた田んぼに散らばったマガンをカウントしてみたら約2,000羽、合計7,000羽を超えました。9月にこんなに飛来しているとは知りませんでした。

塒入り、飛び立ちの観察も素晴らしいのでしょうが、「今ここにやってきた」という瞬間に立ち会えるのも感動します。




今丁度、マガンが沼に降り立とうとしています。すでに体を休めている仲間のところへ。

沼にはまだ夏の名残りのハスや水草に覆われているところが多いのですが、水面が出ているところに集中してマガンが飛来してきています。ここで1時間観察してみました。はじめ、200羽程度だったのですが、上空にマガンの声があちこちから聞こえ出し、小さい群れで数十羽、大きい群れだと200羽前後、そんな群れが次から次から降り立ってこのような状態になりました。

降り立つ時の群れは、それまでのキレイな編隊がまるで乱気流に翻弄されたかのように乱れながら舞い降りてきます。(その様を「落雁」といいます。)
その後、皆同じように水を数口飲み、水浴びをしゆっくりからだを休めるようです。



稲刈りが済んだ田んぼでお食事をするグループです。

これから、もっと増える渡り鳥、滞在するもの、休憩して通過するもの様々でしょうが、渡り鳥たちが安心して休める、食事ができるよう見守ってゆきます。