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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

みちのく潮風トレイル開通プレイベントin 相馬・新地 その2

2014年03月31日
仙台
今日は、新地町コースにと閉会式についてお伝えします。
3月16日朝、相馬であいさつを終えた石原環境大臣は、新地町役場に向かいました。待ち構えていた参加者のみなさんの握手攻めと記念撮影で大騒ぎです。

新地コースには、87名の参加、新地町町長の号砲を合図にスタートです。



歩く距離は約10㎞、最初のガイドポイントは、二羽渡神社の「あんこ地蔵」。お地蔵様の口のまわりにあんこを塗り、あんこが乾いて剥げ落ちるとケガや役が落ちるという云われを紙芝居で教わり、次はゴールの鹿狼山にまつわる新地貝塚では、出土した貝や矢じりなどを見せていただきました。
タイムスケジュールを見ていると、もしかしてゆっくりお話しを聞けずに次のポイントに歩き続けた参加者の方もおられたようです。そして、次のポイントは?



奥之相善宮子眉峰神社の宮司さんから、1300年の歴史と馬と姫様の悲恋物語を聞き、新地アグリグリーンで色とりどりのトマトの試食です。こんなにたくさん!?

鹿狼山に向かって、てくてく歩く。今回のゴールは鹿狼山の登り口です。イベントでは山頂に行きませんが、山頂からは、太平洋、松川浦が一望でき、毎年元旦に初日の出を鹿狼山で拝む方々も大勢いるところです。また、鹿と狼を連れた手長明神が住み、海まで手を伸ばし貝を採り、貝殻を捨てた場所が新地貝塚と伝わっています。新地ルートは昔語りのルート、ゆっくり歩いてほしいところです。

相馬・新地でそれぞれゴールした方々はアンケート記入と引き換えに完歩証を受け取り、相馬市松川浦観光協会、NPO法人松川浦ふれあいサポート、相馬市松川浦観光旅館組合のお振舞のアサリ飯とアンコウ汁をいただきました。いただいている方の笑顔が美味さの証拠!地元の皆さんの心意気を感じました。
お腹を満たして、閉会式です。閉会式はプレイベントの終わりですが、昨年も書いたと思いますが、終わりは始まりです。新たな
「みちのく潮風トレイル」南の玄関の準備が着々と進んでいるのです。育てるのは、地元の方々と訪れるビジターです。


若い力、地元の中村第二小学校の勇壮な相馬太鼓、新地町立尚英中学校のよさこいチームの踊りを披露して締めくくりました。
子どもたちの応援は、地元の活力、心配するより、歩きだしたら、歩き続けること、『みちのく潮風トレイル』の道をみんなで育てよう!