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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

外来魚駆除作戦 「新兵器登場!」

2009年11月09日
仙台
伊豆沼ではオオクチバス・ブルーギルの駆除作戦を「伊豆沼方式」でこれまで行ってきていますが新たな方法を取り入れることになりました。

宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団がこの度導入した「エレクトロフィッシャーボート(電気ショッカーボート)」が関係者に公開されましたので報告します。

電気ショッカーボートの導入は北海道、皇居、埼玉に次いで4例目、北海道ではオオクチバスを導入から3年で根絶していることもあり、期待の新兵器です。

ボートに搭載されている発電機で発電(電圧最大1000ボルト)、今回は2本のアームから流す電圧は700ボルト、しびれて上がってくるオオクチバスをタモ網で掬うという方法で行われました。

魚がしびれて飛び上がるかと思ったら、スーッと浮いてくる感じ、在来魚も外来魚も大きなダメージを受けず、しびれが取れたらまた普通に泳げるので、外来魚だけを選んで捕獲できるのです。


この日一番の大物全長44㎝、捕れた時の関係者の皆さんは一安心、これは期待通りという表情でした。


本日の成果は、1時間で69匹でした。
これからの課題は、これまでの人工産卵床、刺し網、定置網と合わせての電気ショッカーボートの活用、オオクチバスが急激に少なくなった時にもしかしたら爆発的にブルーギルが増える可能性を考慮しなければならないこと、一つだけを見れば、これは凄いと思うのですが総合的に見て考えて行かなければならないことを実感しました。