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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蕪栗沼の春

2017年04月21日
仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

今日は、国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区の蕪栗沼の様子をお伝えいたします。

3月12日に蕪栗沼では、野火が実施されました。野火と聞くと、みなさんには、原野火災、火事を想像するかもしれませんが、蕪栗沼では、湿地の陸地化を防ぐための火入れです。多く人々によって安全に野火が実施されています。

 

  

 

  

写真は、今年の野火、勢いよく枯れヨシが燃え上がりました。時折、ウグイスがホケ、ホケキョと発声練習の声が聞こえてきます。そしてまだ残っていたマガンが上空からヨシの燃え具合を監視していました。

 

 

 4月20日の蕪栗沼の様子、焼け野原が少し緑に変化してきました。ヨシが芽を出し始めています。数日前の雨で湿地が広がって見えるようです。上空を飛び交うのは、ツバメです。ウグイスの囀りはすっかり上手になり、沼に響き渡っています。

 

 

お花畑も紹介しましょう。蕪栗沼に通じる道端には優しいピンクの花が、ハマダイコンです。ダイコンの花にそっくりです。咲きはじめでしたので、これからしばらくはピンクのお花畑を蕪栗沼周辺で観察することができますよ。

 

ゴールデンウイークも近づいてきました。これからの季節は夏鳥が、東北各地で観察されるようになります。新緑が深緑に変わるまでの期間は、野鳥観察に適しています。この春から、何かチャレンジしてみたいと考えている方、ぜひ、バードウォッチングを始めてみませんか。