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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

化女沼周辺の湿地の植物たち

2011年06月03日
仙台
肌寒い日が続いていましたが、今日の仙台はお日様が時折顔を出し暑くさえ感じます。

久々に化女沼に巡視に出かけてみたら、湿地が華やかに見えました。
湿地といっても、休耕田、青紫や黄色の花が咲いているのに通行中の自動車は見逃して行きます。なんだか、もったいない感じがします。その花の正体は?

準絶滅危惧種のカキツバタでした。この季節になると、お庭にジャーマンアイリスや、菖蒲などが咲いているのを見ると思いますが、自生のカキツバタやアヤメ、ノハナショウブを観察できたらイイですよね。
ご存知かもしれませんが、ここで見分け方です。
カキツバタ: 花びらに白い筋、もっとも水湿、水辺を好む
アヤメ: 紫と黄色の網目模様、やや乾いた草地
ノハナショウブ:花びらに黄色い筋 湿り気のある草地
生育地の環境も違いますから、みなさんの近くにも咲いているかもしれません。

黄色い花は、サワオグルマです。耕作放棄水田や人里の谷地に群生しているのを見かけます。草丈をみんな揃えて、背比べしているみたい。


カキツバタやサワオグルマの足元には、やはり耕作放棄水田に群生するアゼスゲです。カヤツリグサ科の目立つ季節でもあります。
いよいよ、湿地や沼、水辺の植物たちが気になる季節がやってきました。楽しみです!