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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

近づけないもどかしさ

2009年05月01日
仙台
蕪栗沼を観察してきました。
ここも当然、冬の賑わいはなく静かなのですが、
子孫を残すために頑張っている生き物たちの生活を
垣間見てきました。
先週までは迷路のような水路で鯉がピチピチ背びれや体を
くねらせ産卵をしていました。その奥に見える大きなヤナギの
木には先週も昨日も枝を組んだ大きな巣、双眼鏡では主は見えず、
望遠鏡のズームで確認したら、トビのお母さんでした。母の日も
もうすぐ、母はじっと我慢で卵を温めているようでした。

しかし、カメラの望遠400㍉でも、写真をトリミングしても主は
はっきりせず、大きな巣だけは確認できました。

「蕪栗沼、白鳥機場」がワンセットで蕪栗沼とみんなに親しまれています。
その両方を観察できる通路から蕪栗沼を見てみました。

シギの小さな群れが何回か旋回して水面に降りました。すると、一斉に足をグルグル回しては嘴を水中に入れるという行動をはじめました。しばらくすると一直線に並び、同じ行動です。まるでシンクロのようにも見えますが、きっと餌となる水の中のいきものをみんなで漁をしているのではと感じました。なかなか面白い行動が見られました。そのシギですが、遠すぎてはっきりしませんでしたが、シルエットと望遠鏡で見る限りツルシギのようでした。夏羽の黒い姿に変身途中のようです。これからも観察しなくてはと、ここでもワクワクしてしまいました。
しかし、天気がよいと帽子を被っていても日焼け注意でした。