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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼「はすまつり」延期

2013年07月31日
仙台
いつから青空を見ていいないんだろうか?
梅雨明けが待ち遠しい仙台自然保護官事務所です。

7月になってから特に宮城県北部に雨が集中して降っています。先週後半からの豪雨では、伊豆沼、蕪栗沼、化女沼の貯水量はMaxに達し、中でも伊豆沼・内沼は8月1日から行われる予定だった「はすまつり」の延期がきまりました。
ハスが冠水でつぼみや葉が枯れ始め、水位の下がるのを待ち、残されたつぼみの開花を待つしかありません。また、周辺の水田では、開花間近な稲が冠水しています。


登米市新田側の前沼駐車場:写真上は7月23日、この時も前の週の大雨で駐車場が冠水したばかりで、水たまりにはウシガエルのオタマジャクシが泳いでいましたが、下の写真は7月29日の様子です。たっぷりの水です。


こちらは、内沼の様子です。平成21年8月の「はすまつり」会場でハクチョウと観光客がくつろいでいます。ところが7月29日には、道路すれすれまで水があふれそうです。
伊豆沼・内沼の「はすまつり」を楽しみにされていた方々には、とても残念なことです。

この大雨の影響は、残留組のオオハクチョウやマガンにも受難となっています。傷ついて飛べない鳥はよく岸部で休んでいることが多いのですが、その休む岸部が今は、自動車の往来する道端なのです。交通事故が気になります。

ハスの葉が枯れたり水没していることは、休み場や餌取りに利用しているチュウサギやアマサギにとっても困ることでしょう。写真は昨年夏のチュウサギ、ハスの葉で休息光景。

自然の回復力を信じて、8月下旬にでもハスやアサザ、ガガブタの花咲く伊豆沼・内沼を報告出来たらいいなと願っています。