アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
「今年も2本立て!動物園と蕪栗沼を見てみよう 2011!」開催
2011年12月27日
仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、今年開催できないと思っていた「2本立て」の観察会を開催できたことを報告します。
今年で6年目になります「動物園と○○」ですが、震災の影響で仙台自然保護官事務所の観察会は無理と諦めかけていたのですが、共催しています仙台市八木山動物公園様から声がかり、大崎市様も「開催しましょう」と動き出したのは9月下旬のことでした。
動きだしが遅かったので、12月18日と25日に決定!
12月18日:八木山動物公園で獣医師の釜谷さんが講師で、震災時の動物園の様子や、シジュウカラガンの羽数回復計画、鳥のからだについての座学とガン生態園でシジュウカラガンを間近に観察する内容で行いました。
座学中!ほっぺの白い剥製がシジュウカラガン、その左に立つ釜谷獣医師が動物園を案内してくださいました。
生態園の中に特別入らせていただき、飼育員の方が捕まえておいたシジュウカラガンに森林保護官がジョウロで水をかけています。水は水玉となってはじけていく様子にみんな、ニコニコ顔です。その後、水禽園で水鳥観察。
動物園の終わりには、「来週の蕪栗沼での観察会では、今日見たシジュウカラガンを観察できるかも?今日よりさらに温かい服装でお集まりください」
そして1週間後
12月25日:大崎市様の配慮でマイクロバス「マガン楽園号」でラムサール登録湿地でもある国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区でマガンやヒシクイなどを観察します。講師は蕪栗ぬまっこくらぶの鈴木耕平さんです。
集合してまずは、「先週のお約束」であるシジュウカラガンの観察ですが、なんと31羽がマガンの群れに交じって大豆畑で食事中をバスの中から観察できました。
化女沼を塒としている亜種ヒシクイを観察中です。マガン、ヒシクイ、シジュウカラガンを探しながらバスの中では、鈴木耕平さんからは沼の歴史や落雁、がんもどき、雁首揃えてなど、雁にまつわる話をしていただきました。
蕪栗沼でのマガンの塒入りがはじまりました。次から次とマガンが帰ってきます。参加者の皆さんはマガンの数にびっくり、寒さを忘れて?観察していました。約7万羽の塒入りでした。
今回の観察会では、シジュウカラガンの羽数回復計画で昨年、繁殖地であるカムチャツカ州エカルマ島で最後の放鳥をし、これまでになく多くのシジュウカラガンが越冬地である東北地方と新潟県などに200羽以上が飛来していて、関係者は大喜びしているところで、繁殖に力を入れている八木山動物公園と越冬地に飛来したシジュウカラガンを観察できたことで、参加者の皆さんに動物園の絶滅の危機に瀕している動物の繁殖に大きな役割を持っていることを理解していただけたと思います。
一つ残念だったことは、秋田と山形から参加予定だった方々は日本海側の猛吹雪で断念されたことです。また次回、いらしてください。
今年は、大変な1年で、仙台海浜鳥獣保護区の調査を中心に巡視してきましたが、最後に冬の渡り鳥の観察会で締めくくることができました。
来る年は穏やかにあれと願っています。
どうぞ、皆様、良い年をお迎えくださいませ。
今日は、今年開催できないと思っていた「2本立て」の観察会を開催できたことを報告します。
今年で6年目になります「動物園と○○」ですが、震災の影響で仙台自然保護官事務所の観察会は無理と諦めかけていたのですが、共催しています仙台市八木山動物公園様から声がかり、大崎市様も「開催しましょう」と動き出したのは9月下旬のことでした。
動きだしが遅かったので、12月18日と25日に決定!
12月18日:八木山動物公園で獣医師の釜谷さんが講師で、震災時の動物園の様子や、シジュウカラガンの羽数回復計画、鳥のからだについての座学とガン生態園でシジュウカラガンを間近に観察する内容で行いました。
座学中!ほっぺの白い剥製がシジュウカラガン、その左に立つ釜谷獣医師が動物園を案内してくださいました。
生態園の中に特別入らせていただき、飼育員の方が捕まえておいたシジュウカラガンに森林保護官がジョウロで水をかけています。水は水玉となってはじけていく様子にみんな、ニコニコ顔です。その後、水禽園で水鳥観察。
動物園の終わりには、「来週の蕪栗沼での観察会では、今日見たシジュウカラガンを観察できるかも?今日よりさらに温かい服装でお集まりください」
そして1週間後
12月25日:大崎市様の配慮でマイクロバス「マガン楽園号」でラムサール登録湿地でもある国指定蕪栗沼・周辺水田鳥獣保護区でマガンやヒシクイなどを観察します。講師は蕪栗ぬまっこくらぶの鈴木耕平さんです。
集合してまずは、「先週のお約束」であるシジュウカラガンの観察ですが、なんと31羽がマガンの群れに交じって大豆畑で食事中をバスの中から観察できました。
化女沼を塒としている亜種ヒシクイを観察中です。マガン、ヒシクイ、シジュウカラガンを探しながらバスの中では、鈴木耕平さんからは沼の歴史や落雁、がんもどき、雁首揃えてなど、雁にまつわる話をしていただきました。
蕪栗沼でのマガンの塒入りがはじまりました。次から次とマガンが帰ってきます。参加者の皆さんはマガンの数にびっくり、寒さを忘れて?観察していました。約7万羽の塒入りでした。
今回の観察会では、シジュウカラガンの羽数回復計画で昨年、繁殖地であるカムチャツカ州エカルマ島で最後の放鳥をし、これまでになく多くのシジュウカラガンが越冬地である東北地方と新潟県などに200羽以上が飛来していて、関係者は大喜びしているところで、繁殖に力を入れている八木山動物公園と越冬地に飛来したシジュウカラガンを観察できたことで、参加者の皆さんに動物園の絶滅の危機に瀕している動物の繁殖に大きな役割を持っていることを理解していただけたと思います。
一つ残念だったことは、秋田と山形から参加予定だった方々は日本海側の猛吹雪で断念されたことです。また次回、いらしてください。
今年は、大変な1年で、仙台海浜鳥獣保護区の調査を中心に巡視してきましたが、最後に冬の渡り鳥の観察会で締めくくることができました。
来る年は穏やかにあれと願っています。
どうぞ、皆様、良い年をお迎えくださいませ。