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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夕焼け小焼けで 塒入り

2009年10月16日
仙台
先週は台風18号の雨で、ここ伊豆沼や蕪栗沼、化女沼も水位が上昇し、周辺の田んぼも冠水し、農家の方々や水鳥たちも大変だったと思います。今週は毎日晴天が続き、沼の水位は序々にさがりはじめています。

田んぼが冠水したので、マガンたちにとっては、お食事とお昼休みを全て田んぼで済ませ、日中、沼はもぬけの殻のような日もありました。でも、塒は沼ですから、必ず、雨の日も風の日も、晴天の日もおうちに帰ってきます。

昨日の伊豆沼での塒入りの光景を紹介いたします。



夕方4時40分過ぎ、上空のあちこちからマガンの声が日中とはちょっと違う感じで聞こえはじめました。
観察ポイントで、しばらく次から次と帰ってくるマガンの群れを待つことにしました。


西の空が茜色に染まる中、本当に湧いてくるように、遠くから黒い点の一列だったり、カギ状になって大小のグループで飛んできます。

今回、岡島自然保護官とこの感動のシーンを体験することができました。この写真は自然保護官の1枚です。


現在、伊豆沼周辺には5万羽近くのマガンが集まってきています。しばらくの間、毎日、この光景が繰り返されることと思います。

是非、一度はこの塒入り、朝の飛び立ちの観察を体験してみてください。その際、車の事故、むやみにライトで照らして野鳥の休み時間を驚かしたり、付近の住民の皆さんに迷惑をかけないようにマナーを守って、感動の時間を楽しんでくださいね。