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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

中継地・休憩地の春

2010年04月12日
仙台
干潟、砂浜、河口、葭原、松林など多様な顔を持つ仙台海浜鳥獣保護区を巡視してきました。ウグイス、ヒバリの囀りを聞きき、春を感じます。でも、水辺はどうだろうか?

蒲生干潟ではハシビロガモ、ミコアイサ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、繁殖期の艶やかな飾り羽が目立つダイサギ・アオサギを観察、2回目の春を迎えやっと、「去年はどうだったかな?」と比較できるようになり、昨年4月はツクシガモではじまってたなと振り返り、望遠鏡を覗いたら、何とまたツクシガモが飛び込んできました。

中々頭を上げないので、こんな姿の写真ですが今年も1羽、昨年と同じ個体でしょうか?蒲生干潟を気にいったのでしょうか?



こちらはオカヨシガモです。この冬よく観察されたのですが、今回30羽位確認したのは私にとっては多い方でした。盛んに逆さになって採餌中!

井土浦は名取川の河口に移動してきました。クロガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、スズガモなどを観察、ヒドリガモを望遠鏡で観察中、あれっ?白い眉紋。

シマアジでした。私は図鑑でしか見ていませんでしたので、野鳥記録に追加しなくては!

現在の仙台海浜鳥獣保護区では、越冬地から繁殖地へと移動の季節、ここを中継地、休憩地として利用している鳥類が多くいます。短期、長期滞在と利用は様々、私たちが巡視で出会えるチャンスは多くはありません。出入りの忙しい春の一コマでした。