東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「ラムサールフェスティバル2010」開催

2010年02月18日
仙台
14日、大崎市主催の「ラムサールフェスティバル2010」に参加してきましたので報告いたします。
今回のメインは、ラムサール条約登録湿地である化女沼が、「東アジア・オーストラリア地域フライウエィ・パートナーシップ(EAAFP)」に認証、加盟したことでした。

EAAFPとは、東アジア・オーストラリア地域において、渡り鳥にとって重要な生息地の保全を国際的に進めていく、国際連携協力事業です。パートナーシップには、ガン・カモ、シギ・チドリ、ツルの3つのネットワークグループがあり、日本では、ガンカモは16ヶ所、シギチドリは8ヶ所、ツルは5ヶ所が参加していましたが、今回、化女沼がガンカモネットワークに17番目として参加することになりました。

大崎市には、「蕪栗沼・周辺水田」と「化女沼」のラムサール条約登録湿地があり、その2ヶ所がフライウエィ・パートナーシップに参加したことになります。



大崎市と姉妹湿地を締結している韓国の昌原市(チャンウォン市)の講演をはじめ、ラムサール条約事務局の方やEAAFP事務局長が化女沼の参加意義についての講演などがありました。それぞれ、会場の皆さんの関心を惹くものでした。



午後からは昌原市の湿地に対する取組の事例発表をはじめ、大崎市からは地元の農家の方、NPO、そして地元小学生から高校生の体験発表でした。写真は、地元大貫小学校の皆さんの「人間代かき」を説明している様子です。活き活きした子供たちの笑顔が印象的でした。大崎市民は、生物多様性を足元から実感ているよです。


ふゆみずたんぼ農家の方の発表の中でも、蕪栗沼周辺では、オジロワシもふゆみずたんぼを利用しているということでしたが、帰りに見たふゆみずたんぼでは発表の通りの光景がありました。

フライウエィ・パートナーシップと通じて、国際的に重要な地域であることを再認識した一日でした。