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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蒲生干潟のいきもの「干潟はいきている」

2011年08月16日
仙台
毎日暑い日が続いておりますが、みなさんお変わりありませんか?
今日も、国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区の状況をお知らせいたします。

8月12日に調査をしてきました。午前中は「蒲生を守る会」のメンバーのみなさんと調査いたしました。暑い中、多くの目で観ることができてありがたい時間でした。この場を借りてお礼申し上げます。

震災後、確認できていなかった植物で今回確認できたのは、

一株のオカヒジキです。そのとなりには、ツルナがありました。

潜望鏡のような目を動かしていたのは、ヤマトオサガニです。私たちのちょっとした動きに敏感に反応、その行動をしばし眺めて、「干潟はいきている」胸が熱くなりました。


前回の報告には、1匹のクロベンケイガニを載せましたが、今回はいっぱいいるところを「蒲生を守る会」のみなさんから教えていただきました。数えたら100匹はいたのではないでしょうか?



午後、引き続き調査をしていたら、干潟の水面を一団の群れがさーっと飛来、旋回して降り立ちました。シギチ類は、午前中確認したのはイソシギ1羽、メダイチドリ1羽、トウネン2羽、キアシシギ13羽だったのですが、午後のカウントでは、トウネン10羽、キアシシギ13羽がまとまって行動していました。

降り立った先では、採餌行動、水浴びを、この光景も私にとっては、干潟が生きている象徴に感じるのです。大げさかもしれませんが!
今日の河北新報の1面には、大きく「蒲生干潟 復活の息吹」と記事が掲載されています。
これからも、「蒲生干潟の生きている証」を見つけていきます。