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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

3回目の冬の蕪栗沼

2012年01月31日
仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。今年も鳥獣保護区の自然を伝えて行きたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

最初の日記が1月31日、あっという間に一ケ月が過ぎようとしています。今日は、お正月早々、蕪栗沼に飛来しているタンチョウについて報告いたします。

冬の蕪栗沼を塒に周辺のふゆみずたんぼを餌場として過ごすタンチョウを見守るようになって3回目となりました。

振り返れば最初の年は、野犬からタンチョウを守ること、昨年はギャラリー、追っかけがあまり近づかなければと心配していたら、3月11日の東日本大震災で、ガソリン不足や車の手配が思うようにならず、巡視ができるようになったときは、すでにどこかに姿を消していました。

1月13日のタンチョウです。せっせと餌探し、それもお気に入りのふゆみずたんぼです。その姿を遠くから見守っています。

軽トラが農道を走りますが、地元の農家さんの車にはストレスは感じないようです。
でも、今年もやっぱり、近くで写真が撮りたいという願望をもったギャラリーがいます。車で追っかける人、歩いて近づく人、気持ちはわかるのですが、お願いです。「もう少し、我慢して遠くから見守っていただきたいのです。」

こんなこともありました。タンチョウの大好きなふゆみずたんぼは特別保護地区、マガンたちも餌場に休み場に利用しているのですが、飛んだタンチョウを追いかけてあぜ道を歩いている人たちですが、マガンもストレスを感じて飛んでしまいました。

さらに、タンチョウを追いかけています。
マガンが多く飛来するように、安心してタンチョウがここを利用できるように、優しい気持ちで見守っていただきたいと思います。
もう一つは、農道、あぜ道、農家さんの作業の迷惑にならないようにご配慮をお願いいたします。

一回目の日記からお願いごとになりましたが、野鳥が安心して過ごせるよう、その姿を観察できるよう心がけたいものです。