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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

とんぼのめがね

2009年07月15日
仙台
仙台市勾当台公園で3日前、ヒグラシの声を聞きました。梅雨明け間近でしょうか。
伊豆沼では、ニイニゼミのほかに暑苦しい声でアブラゼミも鳴きはじめています。

8月には「はすまつり」が開催されるし、お盆には欠かせないハスもそれに合わせるかのように急成長しているように感じます。巡視の際、必ず時間をかけて観察するポイントが数か所あります。そこでの出会いをちょっとだけお知らせします。


オオバンの親子です。いつもだと警戒の声が聞こえてくるのですが優しい声がするので、えっ!とその方向を見たら、雛を見せてくれました。子育て中の警戒を解いて特別公開だったのでしょうか。ありがとう。元気に育ってねと思わず声をかけてしまいました。


先日は、オオセスジイトトンボのメスを紹介しましたが、写真はオスです。童謡「とんぼのめがね」の1番の歌詞覚えていますか?
「とんぼのめがねは みずいろめがね あおいおそらをとんだから とんだから」ほんと凄い、みずいろめがねです。しかも6月に見たときより体の色もさらに美しく濃くなっていました。
そう、トンボは羽化したときからどんどん色が変化していく種類が多いのです。みんなの知っている赤とんぼの仲間ももう出現して赤くなる日を待っているのです。

アオヤンマですが、これはまだ羽化したてなのか、アオヤンマらしい美しさにはなっていませんが、翅が少し黄色味がかっているのが特徴です。
オオセスジイトトンボ(環境省絶滅危惧Ⅰ類)、アオヤンマこれらは宮城県レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類になっています。
絶滅危惧種であろうがなかろうが、伊豆沼が居心地いいよと言っているように見えました。