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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

みちのく潮風トレイル開通プレイベントin 相馬・新地 その1

2014年03月26日
仙台
今年の2月、3月は週末ごとに大雪に見舞われ、いつ春が訪れるのだろうかと心配していました。やっと、このごろ、ウグイスが春を告げだしました。

みちのく潮風トレイルのイベントが、南の玄関となる福島県相馬市と新地町で3月16日に開催されました。私が歩いた相馬コース中心に報告いたします。

まだ、本開通ではありませんが、相馬市や新地町でワークショップが開かれ、ルートを探ってきました。そこで、今年開通予定の一部区間を歩いてみようというイベントです。開催日は丁度1年前、八戸から4ヵ月かけて松川浦まで歩いた「ハイカー後藤君」のゴールをしたのも3月16日でした。

今回のイベントでは、相馬コース120名と新地コース80名の2つのルートが設定されており、参加者の皆さんがどちらかをエントリーしています。



相馬のスタート会場相馬市市民館には、朝7時半ごろから参加者の皆さんが続々と集まりだしました。

石原環境大臣の開会のお言葉、相馬市長のあいさつ、準備運動としてみんなでラジオ体操、準備は整いました。

相馬野馬追で有名な螺役(かいやく)と呼ばれる武者の吹く法螺貝(ほらがい)の音で、スタートです。120名参加6班に分かれ、3分おきにスタート、ワークショップにも参加した地元をよく知った方が班長を務めてくださいました。

スタートして間もなく、相馬中村神社では禰宜(ねぎ)さんから歴史や由来などの解説、馬好きの参加者さんは馬みくじを引いていました。

テクテク歩いていると、班長さんからチョコレートの差し入れが!みんな大喜びです。身体も温まり、ちょっと一休み。折角なので、自己紹介をしました。県外からの参加者の方は、トレイルに興味が有ったり、八戸のコースを歩いた方も、地元の方では、いつものお散歩コース、仮設住宅からの参加の方もいらっしゃいました。イベントならではですが、お蔭で皆さんのどんな思いで参加したのかが分かり、残りのルートはまた楽しさが増えました。

イチゴ農園でイチゴをパクリ、ゴールまであと少し、家の2階の窓から「がんばって!」手を振り応援してくれる子供たち、沿道でも声を掛けてもらいました。地元の人々のイベントへの心配りを感じます。
津波を分けた津神社をまわり、松川浦の海産物をお買いものをしたり、庭先でも津波被ことなどを聞いたりして、松川浦環境公園のゴールはみんな一緒にゴ~ルインです。
プレイベントの前半はここまでです。

歩いているとき、参加者の皆さんからは、
Q:「このルートは誰が決めたの?」
A:「ワークショップで地元の人たちと決めました」
Q:「全線はいつ完成するの?」
A:「まだまだ、沿岸部ではこれからというところもあるけれど、多くの方々が歩いて、育ててみんなで完成させるもの」
歩いたことで、「みちのく潮風トレイル」に関心を持っていただけたようです。
新地コースの様子や閉会式はまた次回報告いたします。