アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
ラムサール条約登録記念に沸く、伊豆沼、蕪栗沼
2015年12月07日こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
宮城県北部に位置するラムサール条約登録湿地3つのうち、伊豆沼・内沼は30周年、蕪栗沼・周辺水田は10周年を迎えることから、それぞれの地域で記念行事が開催されましたので、紹介いたします。
11月22日、大崎市主催「大崎市ラムサールフェスティバル2015」が大崎市田尻文化センターで開催されました。
ラムサールフェスティバルに先駆けて11月21日には、「マガンがつなぐラムサール条約湿地を巡るバスツアー」があり、化女沼、伊豆沼、蕪栗沼の3つを巡るもの、蕪栗沼でねぐら入りを観察するコースです。(写真左上)蕪栗沼に帰ってくるマガン達に、参加者の歓声が響きました。
ラムサールフェスティバル当日は、蕪栗沼が校歌に出てくる大崎市立大貫小学校の児童校歌斉唱から始まり、基調講演「蕪栗沼や田んぼの役割と魅力について」鷲谷いづみ氏、絵本朗読、東北のラムサール登録湿地の子どもたちから見た「蕪栗沼・周辺水田」のお宝、パネル討論「蕪栗沼・周辺水田の今後の10年の展開について」様々な立場のみなさんによって討論が行われました。終了したとき、文化センター上空をガンたちが群れなして、蕪栗沼に帰っていく時間でした。
11月28日、宮城県自然保護課主催「伊豆沼・内沼感謝祭」が宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターで開催されました。
こちらは、栗原市、登米市の伊豆沼・内沼に縁のある産物販売や、地元で関わる様々な方から「伊豆沼・内沼を語る」と題してリレートーク、昔のことや、これからを考えるトークが行われたり、「ワイズユース・賢明な利用」をワークショップで、クズでかご作り、稲わらでしめ飾り、ヨシでランチョンマットなど沼周辺の植物の活用を来館者の皆さんが体験しました。一日の終わりは、伊豆沼のねぐら入りを来館者と観察して感謝祭は終わりました。
どちらのラムサール登録記念行事は、宮城県北部の3つのラムサール登録湿地の自然の豊かさを後世につなげる必要性を感じたと思います。
「お知らせ」
お待たせいたしました、仙台自然保護官事務所管内の「アクティブレンジャー写真展 四季」を12月1日から1月15日まで、仙台市八木山動物公園ビジターセンターで開催中です。
12月6日には、仙台市地下鉄東西線が開通しました。八木山動物公園駅は日本一標高の高い地下鉄駅だそうです。地下鉄を利用してお越しください。お待ちしております。