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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「冬の渡り鳥観察会」実施報告 

2009年11月30日
仙台
 東北地方環境事務所では、「冬の渡り鳥観察会~冬は二本立て!動物園と化女沼で見てみよう!」という動物園と国指定化女沼鳥獣保護区と2週にわたる観察会を、仙台市八木山動物公園と大崎市と共催で計画しました。
 
 そして、第1週目にあたる29日(日)、仙台市八木山動物公園で観察会を開催しました。

 なぜ渡り鳥の観察会で動物園?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1週目で動物園で直に鳥達に触れ合ってもらい、2週目の化女沼での観察会で、マガンやヒシクイ、オオハクチョウなどの野鳥を観察することで、皆さんにもっとよく渡り鳥たちを知ってもらいたいという目的で企画しました。

 29日に行われた動物園の観察会では、まず、動物園の鳥達とふれあう前に、管理事務所の一室で、座学を行いました。動物園の講師の方が、パワーポイントや、剥製やトラフズクの翼の標本などを使いながら説明し、参加者の皆さんに、鳥の特徴などについて理解を深めてもらいました。


座学の後は、園内に移動し、マガンやヒシクイを特別に飼育舎の中に入っての観察です。参加者の皆さんには、マガンやヒシクイを間近でみてもらい、嘴の形を観察したり羽根を撫でてみたりしてもらいました。動物園の講師の方が、ヒシクイの背中に水をかけ、撥水の様子見せると、観察者からは「サトイモの葉っぱのようだ!」と歓声があがりました。


女の子が重そうに持ち上げているものは何だと思いますか?これは砂の入った袋です。8㎏、10㎏、13㎏と砂袋を3つ用意し、参加者の皆さんに持ち上げてもらい、その後、オオハクチョウを実際に抱いて重さ比べてもらいました。


さて、私たちの抱いたハクチョウは何㎏でしょうか?答えを聞いたみんなから「え~っ、ほんとに!ウソ!思ったより軽い感じ」の声があがりました。 答えは参加者だけのひ・み・つ!

普段では絶対に鳥に触ったり抱いたりできないのですが、八木山動物園の皆さんの工夫で、貴重な体験ができたと思います。

第2週目(12月5日)の観察会では、前アクティブレンジャー三宅先輩と大崎自然界部部長の若見さんが講師です。この体験を忘れずに、化女沼でマガンやヒシクイを観察できそうです。楽しみ!!