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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼のお食事

2010年02月22日
仙台
この頃、ハシビロガモの姿をよく見るようになってきました。真冬は数が少なかったのですが、北上を始めたようで多く感じられます。ハシビロガモの行動を見てみました。

名前の通りカモの仲間では嘴がく、スプーンのようで、その縁には細かいブラシが付いています。それをうまく利用して植物プランクトンをろ過しながら食事をするのです。私たちはやっとマイ箸、マイボトルを持つようになりましたが、鳥たちは食生活に合わせたマイ嘴、当たり前のことなんですがね!





みんなでぐるぐる回りながら水面で「濾し漁」という感じかな?植物プランクトンて美味しいのかなと観察いていて疑問に、お腹一杯になるには一体どのくらいこのぐるぐるをしていないといけないのかなとか、子どものような?マークが頭の中でぐるぐるしていました。

食事に夢中のハシビロガモを見ていると、もう一つあれ?と思ったのが、オスの羽根がすっかり美しいものと、まだ途中のようなものがいるので調べてみました。
マガモなどは12月にはすっかり変身してこの時期には、パートナーを見つけたか、決めていますが、ハシビロガモはもう少し時間がかかるようです。


オオハクチョウのお食事、メニューはマコモ、マコモ群落の中でごそごそと頸を突っ込んでいました。蕪栗沼では泥だらけでしたがこちらはスマートに食事しているようです。

三寒四温、待ち遠しい春を感じる野鳥との出会い、そして別れの季節でもあります。見逃さないように観察したいですね!