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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

若いゴイサギ

2009年09月09日
仙台
9月から伊豆沼では渡り鳥飛来調査がはじまりました。いつもの巡視よりさらに丹念に観察しカウントしています。その際、双眼鏡では見えない、けれど倍率の高いフィールドスコープであれば見えるという鳥がいました。それが「若いゴイサギ」です。


ゴイサギは夏場にも観察していたのですが、その時は成鳥ばかりでしたのでこの季節にこんなに若いゴイサギが集まっているとは思いませんでした。一体どのくらい集まっているかと言うと、伊豆沼では、ハスの葉にフィールドスコープを覗いてる中に約50羽を数えることができました。そこで、蕪栗沼はどうかと思い回ってみました。



島のようになっているところに、アオサギ、チュウサギに混じってゴイサギがいます。若いゴイサギは茶色く一見、ゴイサギには見えないかもしれません。

島はフトイという植物で、よく水鳥たちがその上にあがって休んでいます。写真奥にはミズアオイが咲いています。



目を凝らしてみると各島に10羽位づついましたので、島の数×10羽で50以上は確実です。なぜこんなに集まっているのでしょうか?羽ばたかなければ見つけれない、じっとして動かない我慢大会をしているようにも見えますが、実はここで育った個体のほかにあちこちから集まり、渡りを前に体を休めているようです。
動かないのは安全のためか、餌取りの練習かもしれません。


6月に撮影した成鳥のゴイサギです。子どもの方が老けて見えるのですが私だけでしょうか。

無事に育った若鳥たちは成鳥とともにそれぞれ南へと旅立つのでしょう。これからの長い旅が無事でありますように!