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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ミヤコドリの観察

2010年10月13日
仙台
今季、仙台海浜鳥獣保護区の話題を取り上げる機会が多くなっています。昨年に比べて巡視に出かけるとシギチドリ類を多く見ているようです。それは目がシギチドリ類に少し慣れてきたのでしょうか?それとも多く飛来しているのでしょうか? どちらにしてもおもしろい発見があり、学びの時となっています。

今日は前回紹介したミヤコドリのその後をお伝えします。
ミヤコドリは英名をオイスターチャッチャー、なるほど観察していると蒲生干潟ではイソシジミ(二枚貝)を上手に探り当て器用に開けて食べています。干潮時にはパックリ開いた貝殻がいっぱい!牡蠣(貝)捕り名人、免許皆伝と云うところでしょうか。ミヤコドリの名前より納得する英名です。

10月5日の日記では、2羽飛来していますとお伝えしましたが、出かける度に個体が違うのではと感じていました。成鳥と若鳥から若鳥2羽という具合でした。





皆さんには、この2羽は仲良しに見えますか?お互いに頭を下げ、翼の付け根をグッと張り、これから何が起こるのでしょう?私には興味津津、周りのウミネコも傍観者を決めているようです。


実は喧嘩の前の行動で、「何?やる気か、何だよ~、この~」といった感じだったのか、取っ組み合いがはじまりました。その後、お互いの気持ちが治まったのか、何事もなかったかのように一緒に飛び出しました。やれやれ!

嘴の色から若い2羽とわかりました。




飛んだ先でのことです。何と、この日6羽が揃いました。やっぱり!若鳥が集まっていたようです。蒲生干潟にこんなに集まったのは初めてなのかどうかわかりませんが、私にとってはとってもラッキーでした。
いつまで滞在しているのかな?思えば蒲生干潟の観察者が増えてきているようですが、静かに見守りたいものです。
(ミヤコドリと共にいるのは、オオソリハシシギです。)