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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ブラックバス駆除活動

2010年07月12日
仙台
伊豆沼では今年もブラックバス駆除活動が地道に行われています。4月25日に人工産卵床を沼に設置する作業から始まり、バスバスターズ、大学生の皆さんが毎週のように関わり、6月下旬には人工産卵床を引き上げる予定でしたが、天候、水位の条件が整った7月11日、ようやく最終作業を迎えました。

集合場所には、グラフが貼りだされ、47の数字が目を引きました。400基の人工産卵床の内、これまでで最も産卵数が少ないのです。これはまさしく、複合的に行われてきた駆除活動(人工産卵床、刺し網、稚魚を網で掬う、昨年導入された電気ショッカーボートなど)が実を結び始めているのでしょうか?

集まった皆さんは、それぞれこれまでの活動を回想いしていたかも知れません。ずぶ濡れになったとき・・・大きな魚が捕れたとき・・・
さぁ、今日も頑張ろう!


すでに4分の3は回収されていたので残りの産卵床の回収です。ザブザブと濯いで、ヌマチチブやモツゴを帰し、船に次から次と引き上げていきます。
風も強くないし、水温はウェダーを着ている私たちの体には暑からず寒からず敵温で作業が捗りました。

あっという間に、船の上は人工産卵床でいっぱい!その後、人工産卵床は分解、分別しまた来年に向けて後始末をしました。皆さんお疲れさまでした。
これは、あくまでもブラックバスの産卵に合わせての活動、これからも稚魚、成魚を駆除するのは続き、この頃増えてきているようなブルーギルも駆除していきます。
沼の水面には、アサザ、ガガブタの花が涼やかに咲き、これからハスの花も、伊豆沼のお花畑が出現します。華やかな水面と対照的にブラックバス駆除活動は続きます。