アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
渡り鳥が迎える駅舎
2021年03月23日
仙台
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、伊豆沼の冬の渡り鳥観察の玄関となっているJR東北本線新田駅についてお伝えします。
新田駅のあるのは、登米市迫町新田狼ノ欠(おいのがけ)、10月頃から2月には駅裏の田んぼでマガンやハクチョウが迎えてくれる無人駅です。
この駅舎は1894年の建設から127年なり、JR東日本支社管内最古だそうです。地域の住民だけではなく、多くの野鳥愛好家を迎えてきた駅舎でしたが、建て替えのニュースが飛び込んできました。この4月には着工します。
今では自家用車を利用して日帰りで楽しまれる方が多くなりましたが、昔は新田駅を利用し駅前の旅館に泊まりねぐら入りや飛び立ちの観察に親しまれてきました。昔懐かしい駅舎の見納めにいらっしゃる方は今月中にお越しくださいませ。冬の渡り鳥が去り、春を告げる鳥たちがさえずりをはじめています。
また、12月末ごろには新しい駅舎ができるそうですから、2019年11月に紹介しましたとおり、電車を利用してここ伊豆沼にお出かけください。渡り鳥たちがお迎えしてくれることでしょう。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2019/11/