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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・・・

2009年08月21日
仙台
今日は、仙台海浜の井土浦の巡視に出かけてきました。松林の中の自転車道を走っていると、あるところは「ミーン、ミンミンミー」とミンミンゼミの声、こんどは、「つくづく惜しい、つくづく惜しい」と過ぎ去る夏を惜しむかのようにツクツクボウシが鳴きはじめていました。夏本番が来ないうちに夏が過ぎて行きます。

4つの鳥獣保護区の巡視を行っていると、そこに生育している植物から、季節の変わり目を教えてもらいます。例えば、イネ科、カヤツリグサ科、シソ科、ゴマノハグサ科、タデ科などです。また、湿地では水生植物が8月~9月が最盛期、この季節は日に日に変化しているように感じています。

他にもいろいろな植物が見られるので、今回は、巡視中に見つけた植物たちを紹介します。


写真は伊豆沼のミズアオイ(絶滅危惧Ⅱ類)です。(近づけないので400㍉の望遠で撮影しています。)同じミズアオイ科のコナギは休耕田で群生し、農家の皆さんには雑草として厄介者になっています。

マメ科のヤブツルアズキ(小豆の原種とも言われています)です。井土浦や化女沼でも見られます。そこでなければという訳ではありませんが、マメ科の花もあちこちで目立ってきました。

カヤツリグサ科のイガガヤツリと後ろはタマガヤツリです。井土浦で撮影しましたが、この日、カヤツリグサの図鑑が役立ちました。

巡視する4ヶ所の共通はウエットランド(湿地)で、植物や野鳥など生物もかなり重なるものがあります。それらが、秋がそこまで来ていることを知らせています。