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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

グリーン復興プロジェクト ~ハイカー後藤君 ゴール~

2013年03月18日
仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。
宮古自然保護官事務所の高屋敷さんが『ハイカ-後藤、北部エリア完了』を1月11日に伝えておりましたが、ゴールの様子をお伝えします。

北の玄関八戸市をスタートしたのが12月はじめ、4ヵ月をかけて南の玄関になる相馬市までおよそ750kmを歩きさまざまな出会いをしながら3月16日正午に相馬市松川浦環境公園に到着予定。

3月16日朝8時、私はハイカー後藤君と相馬市松川浦を目指して、新地町駒ヶ嶺を出発、後藤君の希望で相馬駅周辺まで足を延ばし、「相馬野馬追」のパレードをする通りを歩き、相馬をからだで受け止めているようでした。ちょっと遠回り、途中、車から手を振って応援してくれる方に励まされ、嬉しい一コマも。

松川浦環境公園では、地元の方々と相馬市の立谷市長、東北地方環境事務所の鳥居所長が首を長くして待っています。

後藤君の後姿、ザックカバーを見ると、八戸からの各地の応援に支えられながら歩いたことが物語っています。

ゴールが近づいたとき、相馬高校の皆さんの相馬太鼓が鳴り出しました。後藤君はまだ気が付いていません。公園でお祭りをやっているとしか思っていません。更に近づき、待ち構えていた皆さんが拍手、後藤君に声を掛けはじめ、やっと、自分のために集まってくれたことに気が付きました。到着です。午後12時9分!立谷市長、鳥居所長が迎えてくれました。もう、もみくちゃです。地元の歓迎と報道陣に囲まれています。

後藤君、立谷市長、鳥居所長の三者で対談、これまでの思い出や「東北海岸トレイル」への思い、そして宮古市長からのメッセージを聞き、後藤君には記念品として立谷市長からは「相馬野馬追の旗」の模様の風呂敷、鳥居所長からは、ゴールテープ(出迎えてくれた方々の寄せ書き)が渡されました。

後藤君にはサプライズのこのゴールイベントでした。相馬高校の相馬太鼓、相馬市松川浦観光旅館組合から、あさりごはん、あさりの味噌汁、相馬双葉漁協組合から、ヤリイカのぽっぽ焼きが、会場の皆さんに振舞われました。地元のあたたかい歓迎と祝福に感激!!

「東北海岸トレイル」は、これがゴールではなく始まりです。多くの人々が元気、賑わいを取り戻し、復興につながることを願っています。

祝福に集まっていただいた皆様、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。