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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

旅人ならぬ旅鳥

2010年03月23日
仙台
3月も気がつけば後わずか、人も鳥も移動の季節ですね。鳥の移動は羽を休めながらですから、徐々に入れ替わりが進められていきます。

今日は、仙台海浜の様子を紹介します。
ベニマシコ(冬鳥)を蒲生干潟周辺の枯れ草の中で観察、セイタカアワダチソウやヨモギなどの種を一生懸命食べているのです。これからシベリアや中国大陸に向けて出発を前に準備中でしょうか。


伊豆沼で観察した個体より赤くないのですがペアで行動中でした。このベニマシコはいつまで確認できるかな?



海上や名取川河口では、クロガモ(冬鳥)が先週観察できました。3月4日に紹介したときは、離れていたので姿がはっきりしませんでしたが、今回は海上には散らばって波乗りしている姿が約200羽位を確認、そして河口では3羽が時々潜水しながらもまったりとしている様子でわりと近くで観察することができました。こちらはユーラシア大陸北部やアラスカ西部などで繁殖するそうですから、随分遠い旅になります。今季これが見納めとなるかもしれません。




名取川河口で、クロガモを観察していたら、その向うに大きな嘴が特徴のホウロクシギが休んでいました。ニューギニアやオーストラリアで越冬し、シベリア東北部や中国東北部で繁殖するシギですので、仙台海浜で長旅の疲れを癒してるのでしょうか?

さようなら、こんにちはが繰り返される季節となりました。