アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
第69回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」で受賞
2015年05月21日こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。
青葉若葉の季節、いたるところで夏鳥たちがさえずり、子育てを始めています。
仙台自然保護官事務所にとって、嬉しい嬉しい情報が飛び込んできましたのでご報告いたします。
「愛鳥週間」は5月10日~16日でしたが、その中の行事「全国野鳥保護のつどい」が東京都内で開催され、宮城県から「日本雁を保護する会」、「仙台市八木山動物公園」の二つの団体が、シジュウカラガンの保護活動の功績が認められ、環境大臣賞を受賞いたしました。おめでとうございます。
その喜びを携えて、仙台市八木山動物公園の阿部副園長がご報告にいらっしゃいました。
環境大臣賞の賞状をご披露していただきました。(写真左から坂川所長、阿部副園長、西村次長です。)
シジュウカラガンの羽数回復計画や千島列島エカルマ島での放鳥についてお話ししていただきました。
宮城県北部にある国指定鳥獣保護区「伊豆沼」、「蕪栗沼・周辺水田」、「化女沼」は、マガンをはじめとするガン類の日本最大の越冬地です。シジュウカラガンは、7年前の飛来数は数十羽、観察するのも難しい鳥でした。それがここ4年の間にどんどん増えて、2014年ー15年の冬には、1000羽を超えたのです。
日本雁を保護する会と仙台市八木山動物公園は協働して、シジュウカラガンの羽数回復計画の策定、実践し、動物園で繁殖した個体を平成7年~平成22年まで13回、551羽を千島列島エカルマ島で放鳥するなどして尽力してきました。その努力が実を結び始めているのです。
日ごろから、鳥獣保護区や観察会でお世話になっている二つの団体が環境大臣賞を受賞したことは、嬉しく、誇らしく思います。
今年、仙台市八木山動物公園は50周年を迎えるそうです。また、ラムサール登録湿地として伊豆沼は30周年、蕪栗沼・周辺水田は10周年、化女沼は7周年を迎えます。そんな記念すべき年、日本雁を保護する会、仙台市八木山動物公園の野鳥保護の取り組み、功績を感じながら、動物園にまた宮城県北部の3つの国指定鳥獣保護区を訪れてはいかがでしょうか。