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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春は海風にのって

2009年04月28日
仙台
ここ数日、東北地方は寒い雨が続きましたが、
晴れ上がった空、新緑の季節が仙台市には訪れました。

今日は蒲生干潟です。
海辺にある潮の干満でできる低湿地、訪れる時間によっては
干潟が現れている時や、そうでないときがあります。干潟が現れ
る時はみるみる砂と泥混ざった湿地が出現し、シギの仲間やカモメの
仲間が競って餌となるゴカイなどを食べています。ダイシャクシギ
は特に長い嘴を上手に使って、スゥーと泥の中に射し込み餌探し、
見ている私は、もしこの嘴が折れたらとそう思いながら観察しています。

干潟には、湿地のほかに砂浜やヨシ原、松林もあります。いろんな環境が
蒲生干潟を作っていることがわかります。



いつもより波は小さく感じましたが、海岸を掃除しても、また荒波が海藻や漂着物を持ってきます。そしてここはサーフィンのメッカでもあります。

砂浜に目を向けると、ヒバリが空中で囀り、コウボウムギ、ハマタタザオが花盛り、ハマボウフウも少なくなりましたがピカピカと輝いた葉っぱを展開しています。海辺にも春がはじまりました。
蒲生干潟はこの日和山からよく見渡せます。シギやカモメの中に人間が
潮干狩りをしています。


太平洋側の海を初体験した私の失敗からですが、お出かけの際は、
紫外線が強いので帽子を是非お持ちください。