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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

回復する伊豆沼

2013年08月28日
仙台
朝夕涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑い仙台です。

7月に2回の豪雨でダメージを受けた伊豆沼・内沼のその後をお伝えします。
いつもの夏だと、大勢の観光客で賑わうところでしたが、訪れる人も少ない夏となりました。
湖面のハスが枯れて、見る限りではもう11月かなと思うほどでしたが、さて、どうなったでしょうか。

写真上が8月6日の湖面、下の写真が8月22日です。新たなハスの葉が出てきました。まるで、7月上旬を思わせる緑の葉です。

花を探すと、ちらほら、それでも急いで回復しようとしています。遅れを取り戻そうと、小さなつぼみも見られます。もしかすると、9月のお彼岸の頃まで、花が次々と咲くかもしれません。そうなると、マガンの飛来時期と重なり、夏と秋の同居が見られるかもしれません。
残念だったのは、アサザやガガブタが回復できなでいることです。来年以降に後遺症が出なければよいのですが、心配の種です。


こちらは、周辺の水田、ハス田で咲く、ミズアオイです。沼がさびしい分、ミズアオイが華やかに見えました。
周辺の水田では、5月から子育てしていたケリは、親と同じ位に成長し、農道で4~5羽のグループで行動しています。白と黒のコントラストが美しい翼で羽ばたく姿が見られたり、チュウサギ、アマサギも観察できます。
静かに回復しつつある伊豆沼です。