東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

化女沼のシジュウカラガン

2013年01月18日
仙台
仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今年も担当鳥獣保護区の様子をお伝えいたしますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

12月の観察会でシジュウカラガンが観察できたことをお伝えいたしましたが、続報です。12月中旬から塒(ねぐら)を蕪栗沼から化女沼に移しました。

日中の採食は、大崎市古川の田んぼを利用しています。

12月18日の田んぼでの様子です。この日カウントしたら、約160羽がマガンと行動していました。


採食中のグループです。強風の一日でしたが、風に翻弄されながら小グループになったり、まとまって大きな群れになったりしていました。


1月はじめの化女沼の朝、いち早く亜種ヒシクイが散発的に飛び立ち、散らばっていたシジュウカラガンが集まりだしました。240羽超え、間もなく飛び立つところです。


一斉に飛び立ち!マガン約14,000羽、シジュウカラガンがこの中に映っているのですが、数羽しか確認できませんでした。それでも、感動です。

化女沼の塒立ちの特徴は、ダムの堰堤から観察していると、私たちに向かってくるかのように飛び出します。伊豆沼や蕪栗沼より小さな鳥獣保護区ですが、亜種ヒシクイ、マガン、シジュウカラガンを合わせて、2万羽弱の塒立ちを間近に観察、見送ることができます。
今季の塒立ち、塒入りを観察できるのも後1ヶ月位です。このチャンスを逃すと、また来シーズンまで待つことになってしまいます。
現在、越冬中のガン類の9割が宮城県北部に飛来しています。是非、圧巻の光景を体験してみてください。