アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
お帰りなさい!渡り鳥の季節
2015年10月02日
仙台
こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。
今日は、秋の渡り鳥の様子をお伝えします。
宮城県北部栗原市、登米市に位置する国指定伊豆沼鳥獣保護区では、現在次から次とマガンやオオヒシクイ、カモ類が伊豆沼・内沼をめがけて飛来しています。
9月19日に、初雁14羽が確認され、写真は9月25日、68羽でした。この時は、周囲の田んぼもまだまだ稲刈りは進んでおらず、マガンの声も聞こえない静かな田園風景でした。
10月1日の伊豆沼です。四方の空からマガンが沼に降りてきます。車の窓を開けると、マガンの声が響いてきます。思わず、空に向かって、「お帰りなさい!」声を掛けていました。
稲刈りを終えた田んぼにもこの通り、マガンでいっぱいです。伊豆沼周辺だけでちょっと数えてみたら17000羽位になりました。先週カウントした68羽が250倍です。これからまだまだ増えていきます。
マガンの季節の始まりです。当然、観察の方もこれから多く訪れることになります。是非、見ていただきたいと思いますが、観察ルールを守って、人にやさしく、野鳥に優しく、ゆずりあいの精神で、楽しく観察できるようにお願いいたします。