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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

蒲生干潟のいきもの「シギチ」

2011年08月30日
仙台
8月19日の「蒲生干潟調査」の様子を報告いたします。

この日、午後2時37分ごろ地震がありました。丁度その時は私たち調査隊は七北田川河口部は波打ち際でおりました。携帯の緊急地震速報で気がつき、ラジオで津波の注意の呼びかけを知り、急遽避難開始、砂浜を急いで18分、高台である向洋緑地公園に到着、間もなく、次から次と車が、駐車場には結果66台が避難して来たのです。午後3時15分解除、あっという間にそれぞれ職場に戻って行きました。震度5弱、砂浜ではその揺れを感じることは有りませんでしたので、余計怖く感じたものです。普段から私たちは調査に出かける際、携帯電話、携帯ラジオを持参、もしもは想定していたのですが、波打ち際でのこの体験はさすがに、・・・・・まだまだ、一般の方々が出入りするには不安な仙台海浜です。

そんなこんなでしたが、調査では、

コチドリです。こんなかわいいチドリに会えるとうれしい!何か、以前にもお会いしたかしら? いつも同じところで見かけるようです。


キアシシギの中に1羽、名前の由来のくちばしの持ち主、ソリハシシギです。いよいよ、「シギチ」の渡りの季節なのかと、ワクワクしています。7月より多くのシギチを観察するようになりました。
渡り鳥は上空からいったい蒲生干潟をどうやって見分けているのかな?私たちには大きく変化した干潟ですが、ここに降りて休憩、食事をするシギチは?
不思議です。目印があるのでしょうか?


植物も新たに、ハママツナ2株(写真)、オカヒジキ1株、オニハマダイコン1株と出会うことができたのです。
今週は台風が近づいてきていますが、その影響がどのように出るのか心配ですが、蒲生干潟のいきものたちに悪影響がないことを願っています。