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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

皆さん、大丈夫ですか?

2011年03月14日
仙台
ご無沙汰しておりました。仙台自然保護官事務所の鎌田です。年末からの各地「鳥インフルエンザウィルス」発生のため、当地でも4ヶ所の国指定鳥獣保護区の巡視強化、また感染リスクの高い野鳥は1羽からの簡易検査に追われ、日記をしばらくお休みしておりましたところ、いろんなところから、ご心配の電話やメールをいただいておりました。ご心配おかけしましたが元気にしております。

この度の巨大地震ですが、皆様は大丈夫でしたでしょうか。地震、大津波で亡くなられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、ご家族でまだ連絡の取れない方、避難所でお過ごしの皆様にお見舞い申し上げます。

この日私は、宮城県北部にあります化女沼、蕪栗沼、伊豆沼を巡視中。丁度、「宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター」に情報をいただくためお邪魔したところでした。携帯の緊急地震速報の警戒音とともに大きな揺れ、職員の皆さんと一緒に逃げだしました。
沼からは一斉にカモ類が飛び立ち、センターの2階の大きなガラスが割れてしまいました。中々、揺れは治まらず、余震がず~っと続いているようで、しかも雪が降り出し、雷も鳴りだしたのです。

センターのガラスが割れた様子です。

直ぐに、事務所や自然保護官に連絡したのですがつながりません。(どうしよう!)

隣にある環境省の管理センターの情況を確認して、いくらか余震が少なくなった夕方、戻ることにしました。いつもであれば片道1時間で仙台に戻ることができるのですが、渋滞と道路の被害状況に合わせて迂回、迂回、その間に自然保護官と携帯がつながり、自宅に直帰するのに6時間、それでも無事に辿りつくことができました。

この巡視には、蕪栗沼に昨年飛来したコウノトリが再び飛来しているという情報確認がひとつ、10日に化女沼でマガンが1羽死亡したとの情報、さらに10日に私が使用予定の車を別の用務にと、いろいろなことが重なり、仙台海浜の巡視を変更したものでした。一つ違えば、・・・・
皆さんからいただいた命、救われた命と感謝しております。

一番心配なのは、鳥獣保護区の管理員さんとまだ連絡がつかない方が何名かおります。停電のため電話がつながらないだけであればいいのですが、気がかりです。連絡できたらと待ってます。

また、少しずつ情報発信していきたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。