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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

北へ帰る準備

2017年02月10日
仙台

こんにちは!仙台自然保護官事務所の鎌田です。しばらく、日記投稿を控えておりました。

渡り鳥がやってきたと情報を流してから、間もなく高病原性鳥インフルエンザの流行となり、宮城県でもマガンから高病原性鳥インフルエンザのウィルスが検出され、巡視や検査に追われておりましたが、宮城県に出ておりました野鳥監視重点区域が2月4日をもって解除になりました。少し、ほっとしました。

秋田自然保護官事務所の足利さんから、厳しい冬の渡り鳥たちの様子が報じられましたので、こちらからは、北帰行を間近に控えたハクチョウやオオヒシクイの様子をお伝えいたします。

伊豆沼の一角に集まっているのは、オオハクチョウ、オオヒシクイです。例年より伊豆沼・内沼の水位が低くなっているためオオハクチョウは、沼に繁茂するハスのレンコン堀り、オオヒシクイは、名前の通り、ヒシ実を食べるのに集まってきています。

オオハクチョウは、逆立ちしてお尻をあげて、レンコンを食べています。時折、顔を上げると首から頭は泥だらけになっています。

ヒシの実は殻は固く両端に刺があるのですが、パクパククチバシを器用に使い刺を取り除いて食べているのを見ると、名前の由来の通りのしぐさでヒシクイだなと実感できます。私たちが大きな飴玉を口の中でコロコロするようにして食べている姿を観察することができます。

 

 

内沼のオオハクチョウは、食事を終えて、まったりと岸で休んでいます。

 

内沼のオオヒシクイの群れ、気持ち北の方向を眺め、北のにおいをかいでいるように見えます。いつになったら北帰行を始めようか、観天望気というところでしょうか。

 

宮城県北部に位置する伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、化女沼の3つの国指定鳥獣保護区の渡り鳥たちは、しっかり食事をして、元気に北に帰る準備をしています。

気の早い群れは、北に向かいだしているようです。間もなく、そして静かな沼に戻るのかと思うと寂しいところですが、今年の一番の願いは、「北帰行、みんなが無事に」、鳥インフルエンザで倒れることなく、家族とはぐれることなく、元気に故郷に帰ってほしいと願っています。

まだまだ、鳥インフルエンザは流行中です。油断せず、巡視してまいります。