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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

仙台海浜の旅鳥たち

2010年09月06日
仙台
9月になっても暑い日々が続いています。「どこか涼しいところに、遠くに出かけたい、旅行したい」を実践している鳥たちが、今、国指定仙台海浜鳥獣保護区で観察できます。

北半球から南半球へ旅するシギチドリ類が中継地点として利用しているのですが、干潟、波打ち際、砂浜と環境の違いを旨く使い分けをしていますので是非、観察してみてください。



中型のシギ、キアシシギ(体長25㎝)です。干潟でよく餌を探してウロチョロ、カニなどをパクリ!「ピューイ、ピューイ」と優しい声が聞こえたら、キアシシギ。

大型のシギ、チュウシャクシギ(体長42㎝)です。嘴が下に湾曲していて頭部の2倍の長さの嘴が特徴です。

小型のシギ類です。手前のグレイ系のシギがトウネン(体長15㎝)、それより少し大きく嘴が長いのがミユビシギ(体長19㎝)です。私が歩いた跡の窪んだところで休んでいるトウネン。波打ち際での餌取りを見ていると、波と戯れているようにも見えます。

チドリの仲間では大きい方のメダイチドリ(体長19㎝)です。群れで行動しているのをよく見かけています。まだまだいろいろ来ていますし、羽根を見るとすでに冬羽根に変身、シギチドリ類を観察するのに難儀しています。

シギチドリ類はこの異常気象とは関係なく、いつもの通りに旅をしているようで、春と秋の仙台海浜の光景でもあります。